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『運命じゃない人』

2005年(邦)   ミステリー/コメディー    評価★★★★☆
監督:内田けんじ
脚本:内田けんじ
撮影:井上恵一郎
音楽 : 石橋光晴
出演:中村靖日 、霧島れいか 、山中聡 、山下規介 、板谷由夏 、眞島秀和 etc


〈作品紹介〉
5つの物語がパラレルに進行する新感覚ラブストーリー。

典型的ないい人・宮田(=中村靖日)をはがゆく思っていた私立探偵の神田(=山中聡)は、いつまでも前の彼女のことを引きずっている宮田のために、レストランで1人で寂しそうに食事をしている女性・真紀(=霧島れいか)をナンパするが、これが思いもよらない展開への幕開けとなる…。


〈作品感想〉
11桁の数字を知ってるか、知ってないかだけが、赤の他人とそうじゃない人を別けるんだ。

作品の構成がとても素晴らしいです。こういう脚本がしっかりしている作品は、有名な役者さんを使わなくても問題なしです。有名な役者さんを使うと反って脚本の良さを暈してしまう可能性もありますからね。

大きくは3人の視点で描かれてますが、5人のそれぞれの視点の物語と言っていいでしょう。1人1人の視点が重なるに連れて思い込んでいた物語が違う物語へと変化して行きます。観ているこちらをも巻き込んだ騙し合い活劇です。“人間”ってホントに面白い生き物ですよね~。

普通にすれ違う様な人達が実は後に関係していた、って所が面白いです。しかも説明的な感じがあまりないので、見過ごしてしまえばそれまでの人もいます。スリッパのくだりや、山ちゃんとの遭遇など・・・。真紀が金を奪ってからの台詞の変化も面白い。

最後にすっかり忘れていた先輩がマンションに現れる。オチとしては「あ~そういえば、いたなぁ、こんな人・・・」という感じだが、自分的にはもうちょっと突っ込んだオチにして欲しかったかな~。真紀と先輩が扉の前に立ち、そのあとの展開を予感させるような、そんな終わり方だったら満点だったんですが・・。

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2008/12/06 12:12 | あ・い・う・え・おCOMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

『GHOST SOUP』

1992年(TVドラマ)   SF/コメディー    評価★★★☆
監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
撮影:金谷宏ニ
音楽 : 鈴木慶一
出演:鈴木蘭々 、デーブ・スペクター 、渡浩之 、高田純次 、光石研 、藤田弓子 etc


〈作品紹介〉
関西テレビ深夜ドラマ枠『La cuisine』(ラ・キュイジーヌ)で放送。

クリスマスだと言うのに引越しするはめになった一郎(=渡浩之)。やっと荷物を運びいれた部屋にナナ(=鈴木蘭々)とマール(=デーブ・スペクター )という、変な2人が上がり込んでくる。2人は一郎に「これからここでパーティーを開くから、おまえは出て行け!」と、訳の分からないことを言い、何とか彼を追い出そうとする。そんな中、家の周りには現れるどこか変わった風貌の人々に、一郎は幼い時、祖父の葬式で飲んだ、ゴーストスープのことを思い出す…。

〈作品感想〉
このスープを飲めば、どんな人でもあったかくなれる。

鈴木蘭々、昔はなんとも思わなかったけど、今観ると結構可愛い。でも演技は下手です。はちゃめちゃな少女を演じてる時はいいんだけど、シリアスな台詞になると目を伏せたくなるようなグダグダっぷりです。演技はデーブ・スペクターも渡浩之もグダグダなんですけどね。でもね・・・物語的にはとても好きな感じで、ちょっと涙ぐむ所もあったり。。なかったり。。

ラストがとても好きです。飛ばない所がまたいいじゃないですか。音楽もとてもよくて、ホントにスープを飲んでる様な、ポーッとあったかくなる様な作品でした。


2008/12/04 08:43 | か・き・く・け・こCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『FRIED DRAGON FISH』

1993年(TVドラマ)   犯罪/サスペンス    評価★★★★
監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
音楽:REMEDIOS
出演:芳本美代子、浅野忠信、酒井敏也、光石研、山崎一、田口トモロヲ、HIROSHI OHGUCHI etc


〈作品紹介〉
関西テレビ深夜ドラマ枠『La cuisine』(ラ・キュイジーヌ)で放送され、後に劇場公開される。

探偵事務所を営む男(=酒井敏也)は、営業マン(=田口トモロヲ)から情報バンク「デルタワークス」の説明を受けていた。無料キャンペーンを試す探偵だったが、そこへやってきたオペレーターがプー・リンウォン(=芳本美代子)だった。生物学者のペットである「ドラゴンフィッシュ」の捜索を依頼されていた探偵はプーと一緒にデータバンクの情報を駆使して探し始める。トビヤマという、データバンクですら情報が引き出せないトップシークレットの男の「水族館」と呼ばれるアジトを探しているうちに、プーはナツロウ(=浅野忠信)という少年と知り合う…。

〈作品感想〉
クラッシックは身体で聴くんだ。

この作品、改めて観ると田口トモロヲと酒井敏也の演技の下手さが分かりますね。演技派で知られてる彼らも若い頃はこんな感じだったんですね。内容も説明な台詞が多くて、岩井俊二も最初はこんな感じだったんだと、なんか逆に新鮮でした。昔観た時は全く感じなかったのに・・・。

警察に見つからないために外に出られないナツロウは、水槽の中の魚からいろんな事を学んだ。でも恋だけは学べなかった。ドラゴンフィッシュが目当てだったプーも、奇妙な魅力を持つナツロウに惹かれていく。彼女と海に行く約束を守れなかったナツロウは、お詫びにドラゴンフィッシュをプレゼントする。

最後のオチがとてもよかったです。短いながらも深い味わいがある、岩井作品は相変わらずエスプレッソのような作品ですね~。

2008/12/04 08:25 | は・ひ・ふ・へ・ほCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』

1994年(邦)   青春    評価★★★★
監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
助監:行定勲 他
出演:山崎裕太、奥菜恵、小橋賢児、麻木久仁子、光石研、山崎一、深浦加奈子、田口トモロヲ、酒井敏也、石井苗子、蛭子能収 etc


〈作品紹介〉
フジテレビのドラマ枠『ifもしも』のスペシャル版として映画を製作。

打ち上げ花火を巡って繰り広げられる少年少女の夏の一日を、瑞々しくも郷愁あふれるタッチで綴った作品。小学生最後の夏休み。その日は学校の登校日で、夜には花火大会がある日。プールでは典道(=山崎裕太)と祐介(=反田孝幸)が50mを競おうとしていた。そこに、二学期には転校してしまう、なづな(=奥菜恵)がやってきた…。


〈作品感想〉
「裏切られるの・・・血筋みたい・・・」

誰にでも、「もしもあの時・・・」と思う後悔の岐路というものがあると思う。そんな過去の岐路に立ち戻ってもう一度やり直しが出来たなら・・・という願望を、奇抜なタッチで描いた作品です。この作品を観ると、やはり初恋を思い出してしまいます。誰が言い出したか知りませんが、まさに甘酸っぱい思い出でした。

この物語を観ていると真実なんて、空虚なものだと思い知らされます。誰かの何気ない一言や行動ひとつで真実はねじ曲げられるのです。何を信じたかが自分にとっての真実となる。

1度目の話では、屋台にいたオッチャンの何気ない一言によって、打ち上げ花火は横から見たら“ひらぺったい”という答えに辿り着きます。なずなが花火大会に誘う相手も、典道が泳ぎの勝負中に足を負傷した事で変わってしまいます。そう考えると自分の記憶にある過去の真実なんて、自分勝手に決めつけた実のないものもあるのかも知れませんね。

なずなの複雑な心模様が切ないです。駆け落ちなんて出来ないと分かっていながら、現実から逃げ出したい気持ちと、この場所から逃げ出したくない気持ちが絡み合う。バス停でわざとらしくバッグを開けるなずなの微笑が逆に切ないです。

空想は花火のように一瞬の煌めきを放って消えていきます。やりきれない切なさが胸に込み上げてきます。歳を重ねてから観たほうが切なさが応える作品だと思い知らされました。やはり岩井俊二は恐るべしですよ。

2008/11/29 08:42 | あ・い・う・え・おCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『四月物語』

1998年(邦)   青春/恋愛    評価★★★☆
監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
撮影:篠田昇
出演:松たか子、田辺誠一、藤井かほり、留美、加藤和彦、光石研、松本幸四郎、藤間紀子、市川染五郎、松本紀保、塩見三省、江口洋介、石井竜也、伊武雅刀 etc


〈作品紹介〉
暖かな日差しの中、桜吹雪が空に舞う4月。楡野卯月(=松たか子)は東京の大学に通うため北海道から上京した。おとなしい性格の彼女は、変わった性格の友人・さえ子(=留美)やアパートの隣人の照子(=藤井かほり)など、個性の強い人々との触れ合いの中で、次第に心を開いていく。だが、そんな卯月もさえ子に大学の志望動機を聞かれた時だけは、思わず言いよどんでしまうのだった。彼女がこの大学を選んだのには人に言えない“不純な動機”があったからだ…。

〈作品感想〉
どうせ奇跡と呼ぶなら、私はそれを愛の奇跡と呼びたい。

映画というものは、観る人の捉え方によって変わってしまう。この作品にしても、ただ女子大生のなにげない日々をタラタラと流しているだけと思う人もいるかもしれません。人それぞれ感性が違いますので、残念ではありますがしょうがない事なのでしょうね。

物語すべてが伏線といってもいいかもしれません。彼女がどれほど先輩のことが好きなのかって事を、映画全体で表している様に感じました。映画全編で見られる彼女の曖昧さ。引っ越しのときも、サークル選びのときも、彼女は自分の考えをはっきり主張出来ていません。でも彼女は好きになった先輩の為に、受かったら奇跡と言われた大学に合格します。その努力は並大抵ではないと思うし、それに先輩に傘を借りに行って「返さなくてもいいよ」と言われた時の「返しに来ます」の言葉には、彼女の強い思いが込められていたように感じました。

まさに松たか子のプロモーション映像で、東京行きの見送りのシーンでは本物の家族が出演してます。中盤での映画鑑賞シーンでの映画の中には、同じ所属事務所の先輩である「伊武雅刀」と「江口洋介」が出演しています。

2008/11/23 22:12 | さ・し・す・せ・そCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『PiCNiC』

1996年(邦)   人間/愛    評価★★★★

監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
撮影:篠田昇
出演:Chara、浅野忠信、橋爪浩一、六平直政、伊藤かずえ、鈴木慶一 etc


〈作品紹介〉
心の病を抱えるココ (=CHARA) は施設に入れられる。そこで二人の青年、ツムジ(=浅野忠信)、サトル(=橋爪浩一)と知り合う。二人は探検と称して施設の塀の上を歩く遊びをする。ココはある日「もっと遠くまで行ってみよう」と誘う。塀から塀へ飛び移り教会にたどり着いたココとツムジ。そこで神父に聖書をもらう。ツムジは聖書を読みふけるうちに解釈を間違え「世界はもうすぐ終わる」という妄想にとらわれる。彼らは世界の終わりを見に行くために塀の上を歩きはじめた…。


〈作品感想〉
私がアンタの罪、洗い流してあげるよ。

メルヘンチックでいてサイコチックな世界を描いていながら、テーマは現実的で、生と死と愛について説いた作品になっています。メルヘンな世界の中に現実的な町並みや人達が登場する。この複合的世界がまさに彼ら3人から見えている世界感なのかもしれませんね。

彼らの聖域は『塀の上』だけだった。塀の内側にも外側にも自分達の居場所はないと知っていたのでしょうね。塀の外に落ちてしまったサトルは、必死に塀の上へ戻ろうとしますが、残念な結末が待っています。そちら側に行ってしまってはどちらにしても彼の居場所は無かったという事でしょうか。ツムジの言う様に「救われなかった」ですね。

雨の日に先生を殺してしまったツムジは、雨が降ると先生の幻に苦しめられていた。「世界の終わり」を見に出かけたときも、ツムジは幻覚に苦しんでしまう。ツムジの苦しみを知ったココ。これまで自分が中心、自分は他人とは違うと信じていた彼女が、ツムジの悲しみを和らげようとする。ここでのキスシーンはとても美しいです。

ラストシーン、世界の終わりを望んでいるツムジが、太陽を爆発させようと銃弾を撃ちまくります。ツムジの願いを叶えてあげようと、ココは自分の頭を銃で撃ち抜きます。これはココが自分が死ねば世界が終わると信じていたからなのですが、ここでの「私がアンタの罪、洗い流してあげるよ」という台詞がとても感動的でした。雨でも流れ落ちない罪の意識。自分の命をかけた愛のカタチ、そして飛び散る無数の黒い羽、果てしない夕焼け、すべてが美しく感動的でした。

2008/11/23 18:07 | は・ひ・ふ・へ・ほCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『花とアリス』

2004年(邦)   青春/恋愛    評価★★★★
監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
撮影:篠田昇
出演:鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛、平泉成、木村多江、広末涼子、大沢たかお、伊藤歩、ふせえり、大森南朋 etc


〈作品紹介〉
2003年に、ショートフィルムとしてウェブで配信されていた岩井俊二監督作品の劇場公開版。

幼なじみのハナ(=鈴木杏)とアリス(=蒼井優)。ハナは落語研究会に所属する高校生・宮本(=郭智博)に一目惚れ。同じ部活に所属し、なんとか宮本に近づこうとするハナ。そしてある嘘をついたハナは、宮本と急接近する。しかし、その嘘がバレそうになり、さらに嘘をつくはめに。しかもその嘘がきっかけで宮本がアリスに恋心を抱いてしまう…。


〈作品感想〉
「君、だれ?」

何処にでもいる少女達の日常、そこに見え隠れする様々な『愛』と『哀』。この異なる感情をさりげなく重ねて映し出す映像美は見事です。観る人が見れば、ただの三角関係の恋愛ドラマにしか見えないのかもしれませんが、それだけでは語りきれない深さがこの作品にはありますね。

アリスが離ればなれの父親と再会する場面。ぎこちない親子の会話が離れていた時間の長さを現していて、まずは演出に拍手。それから別れ際に言う「我愛你」は、本当は父親と一緒にいたいと願う子供の強い気持ちが溢れていて感動でした。

一番印象に残った場面はやはりアリスのオーディションでのバレエを踊るところですね。鑑賞一度目はこの場面しか残らないくらい印象的でした。最初の頃は大根役者だったアリスも疑似恋愛から本当の恋愛をしていくにしたがって自分を表現する術を憶えていったのでしょう。

登場人物が、友達、親、子供に対して「君」と呼ぶ場面が目立つが、君という呼び方は、馴れ馴れしくもあり、ひとつ壁があるようでもある。この微妙な関係性がこの作品そのもののテーマなのかもしれませんね。

2008/11/19 23:26 | は・ひ・ふ・へ・ほCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『Love Letter』

1995年(邦)   恋愛    評価★★★★☆
監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
撮影:篠田昇
出演:中山美穂、豊川悦司、酒井美紀、柏原崇、光石研、田口トモロヲ、鈴木蘭々、范文雀、篠原勝之、加賀まりこ etc


〈作品紹介〉
神戸に住む渡辺博子(=中山美穂)は、山で遭難した婚約者の藤井樹の三回忌の帰り道、彼の母・安代に誘われ、彼の中学時代の卒業アルバムを見せてもらう。忘れられない彼への思いから、そのアルバムに載っていた、彼が昔住んでいたという小樽の住所へとあてもなく手紙を出す。すると数日後、来るはずのない返事が…。 その手紙の主は、亡くなった婚約者の藤井樹と同姓同名で、彼と同級生だった、女性の藤井樹(=中山美穂)。やがて博子と樹の奇妙な文通が始まる…。


〈作品感想〉
「お元気ですかー?・・・私は元気でーす。」

観れば観る程、泣ける映画ってありますか?これはホントにそんな作品です。初めて観たときは終盤の名場面で感動はしたものの不思議なラブストーリーだなぁって感じでした。でも何度も観るうちに作品全体の細かさに気付かされるんです。そこが岩井作品の素晴らしい所ですね(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ

ストーリーはもちろんの事、映像、音楽の素晴らしい事。とくに音の入れ方が素晴らしい。台詞、物音、無音、BGMの入切が独特で印象的でそして美しいです(´▽`) ここまで全てにおいてこだわっている監督さんは果たしているのでしょうか?こだわっている監督さんはいたとしてもここまで美しく仕上げられる人は今の所見当たりません(・ω・。)キョロキョロ(。・ω・)

分かりやすい名場面というものもいいものですね。「お元気ですか~?」あの場面は何度観ても泣けてきます(TwT)ぅぅぅ そこに豊悦の「邪魔せんときぃや、いまいっちゃんええとこや」で笑いを加えるという完璧な作戦♪⌒ヽ(*゜O゜)ノ スゴイッ!!!、もう参りましたとしか言えません(∩_∩;)P 白旗~!

2008/11/15 11:37 | あ・い・う・え・おCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『undo』

1994年(邦)  人間/愛情    評価★★★★☆

監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
撮影:篠田昇
出演:豊川悦司、山口智子、田口トモロヲ


〈作品紹介〉
マンションに暮らす一組の夫婦。妻・萌実(=山口智子)の歯列矯正の治療が終わり、やっと二人の時間ができたと思った矢先、夫・由起夫(=豊川悦司)の仕事が忙しくなる。萌実は退屈な一人の時間を埋めるために編み物を始めるが、自分の手を毛糸で縛っていることに気が付く。それをきっかけにあらゆるものを縛りたいという欲求にとらわれる萌実。カウンセラーに診てもらったところ「強迫性緊縛症候群」と診断される。次第に萌実の症状が悪化していき、やがて「私を縛ってよ」と言いはじめる。由紀夫は萌実の言うとおりに縛っていく…。


〈作品感想〉
「二人の愛を、・・・縛ったの!!」

この愛のカタチはまさに芸術です。初めて岩井俊二監督の作品を観たのがこの作品で、衝撃を受けたのを今でも憶えています。47分というショートムービーの中に凝縮された愛は、本当に美しくて、観た途端に岩井俊二ファンになりました。もちろんこの写真集も買いましたよ。

1度目は内容よりも映像に感銘を受けました。解像度重視の現在の映像と逆行する様に、8ミリの粗さを巧く利用した色彩と明暗のコントラストはとても素晴らしかったです。2度目、3度目と観るうちに、音の使い方の素晴らしさにも気付き、その内容の奥深さも理解できて、またまた好きになってしまいました。

最後に「結局僕らは、縛られていたのだろうか?、解けていたのだろうか?」という問いかけがありますが、結局それは禅問答であって答えなど無いのかもしれませんね。題名の『undo』(元に戻す)をとっても同じで、結局元に戻ったのか?戻らなかったのか?は何が“元”なのかによって変わって来てしまう。だが萌実をいくら縛っても、彼女は「ちゃんと縛ってよ」と言っていた事から、物理的な束縛を望んでいたのではないと言う事が分かります。彼女の心を縛っていてあげれば彼女はいなくならなかったのかもしれません。

でも・・・この二人に本当の愛があったのか?そこがいちばんの疑問です。



2008/11/14 14:15 | あ・い・う・え・おCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『イン・ザ・プール』

2005年(邦)  人情/喜劇    評価★★★☆
原作:奥田英朗
監督:三木聡
脚本:三木聡
出演:松尾スズキ 、オダギリ ジョー 、田辺誠一 、市川実和子 、MAIKO 、岩松了 、ふせえり 、きたろう 、ちはる 、江口のりこ 、森本レオ 、真木よう子 etc


〈作品紹介〉
大森和雄(=田辺誠一)はやり手のサラリーマン。多忙によるストレスを発散するの為に水泳を始める。だが徐々に泳がないと正常でいられなくなる「プール依存症」となる。一方、中堅メーカーに勤務する営業マン・田口(=オダギリジョー)は、ある日突然、継続性勃起症になってしまう。そのまた一方では、ルポライターの岩村(=市川実和子)は家のガスの元栓を閉めたか?という心配性が悪化し、確認行為の慣習化による強迫神経症になる。そして田口と岩村は伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎(=松尾スズキ)のもとを訪れるのだが…。


〈作品感想〉
「さあ、ストレスを笑え!」

さすがに原作がしっかりしているので見応えはありました。そこに三木聡監督の笑いのエッセンスをを織り込んだいい作品になっていると思います。この作品で『時効警察』の時効管理課の皆さん、全員集結していたんですね~。

相変わらず個性の強いキャラクター達でしたが、やっぱり“松尾スズキ”さんだけは三木ワールドを突き抜けてる感じがしました。でも伊良部のインパクトを出すという意味ではとも良かった。『エレクトマンやっつけてくれ』、『出たなち○ぽ人間』、『マグロ侍がぁ』などの言い回しは最高でした。

自分はストレス発散方法はもっぱらカラオケですね~。依存症といえばネット依存症かも!?
みんな精神的な病気は少なからずもっていて、自分で解決出来る人もいれば医者にかからないとダメな人もいる。精神的な病気っていうと、受け入れられにくいこともあるので、そういった事もあるんだよっていう忠告や伝言をこの作品でしているのかも知れませんね。

2008/11/07 18:44 | あ・い・う・え・おCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

『帰ってきた時効警察』

2007年(テレビ朝日)  ミステリー/喜劇    評価★★★★
脚本:三木聡 、園子温 、オダギリジョー etc
演出:三木聡、吉田玲子 、麻生学 、安見悟朗 etc
音楽:坂口修
出演:オダギリジョー 、麻生久美子 、岩松了 、ふせえり 、江口のりこ 、小出早織 、豊原功補 、緋田康人 、光石研 、犬山イヌコ etc


〈作品紹介〉
時効が成立した事件を“趣味で”捜査する総武署時効管理課の警察官・霧山修一朗(=オダギリ・ジョー)の活躍を描くコメディーミステリー。シリーズの2作目!!

第四話で三日月が歌った歌「しゃくなげの花」「たべもの」「月見そばのうた」とても好きです。なんと定食屋のおばちゃん役(=犬山イヌコ)が作詞・作曲してるんですね。『ケイゾク』『トリック』『ポケモン(ニャース役)』と結構いい味出してますよね。


〈作品感想〉
第1話【嘘は真実を食べる怪物だと言っても過言では無いのだ!】
[脚本]三木聡  [演出]三木聡 
[ゲスト]麻木久仁子
◆人生の大半は、なんとなくで決まるね。賛成  コーヒー入れろよぉおいっ!!

第2話【好きな理由よりも嫌いな理由の方がハッキリしていると言っても過言では無いのだ!】
[脚本]三木聡  [演出]三木聡 
[ゲスト]市川実和子
◆あんまりトボケてると、死んでからカバになるぞ! ごんげんごんげんごんげん

第3話【えっ!? 真犯人は霧山くん!?】
[脚本]園子温  [演出]園子温 
[ゲスト]杉本彩
◆ちんちんだもんで、気をつけなかんよ! ぷくーっ

第4話【催眠術は、推理小説にはタブーだと言っても過言ではないのに…】
[脚本]K・サンドロヴィッチ  [演出]K・サンドロヴィッチ 
[ゲスト]ともさかりえ
◆月見そばなら作れます、おとといからやってますぅう~う~ 早めにねっ

第5話【幽霊を見ても決して目をそらしてはいけないのだ】
[脚本]吉田玲子/麻生学  [演出]麻生学 
[ゲスト]鶴田真由
◆エコエコあざら~しっ!!

第6話【青春に時効があるか否かは熊本さん次第!】
[脚本]園子温  [演出]園子温 
[ゲスト]西田尚美
◆本当かいっ、そうかいっ、若々しいかいっ!! 青春、それはピチピチ~

第7話【ごく普通の主婦がイノシシと間違えられるには、それなりの理由があったのだ!】
[脚本]山田あかね  [演出]安見悟朗
[ゲスト]国生さゆり/由紀さおり
◆溺れるものはブラをも掴む  相変わらず名言の多い、十文字さんですねぇ

第8話【今回、三日月が大活躍する理由は深く探らない方がいいのだ!】
[脚本]オダギリジョー [演出]オダギリジョー 
[ゲスト]松田美由紀/加藤治子
◆う~ん、都会の孤独を感じさせてますね~

最終話【振り返らずに別れるか? 最後にもう一度振り返って別れるか?それが問題だと言っても過言ではないのだ!】
[脚本]三木聡  [演出]三木聡 
[ゲスト]室井滋
◆面倒くさいじゃなく粘土臭いだったらどうする? まいたたたたたぁ


2008/11/03 12:30 | か・き・く・け・こCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『時効警察』

2006年(テレビ朝日)  ミステリー/喜劇    評価★★★★
脚本:三木聡 、園子温 、オダギリジョー etc
演出:三木聡、吉田玲子 、麻生学 、安見悟朗 etc
音楽:坂口修
出演:オダギリジョー 、麻生久美子 、岩松了 、ふせえり 、江口のりこ 、豊原功補 、緋田康人 、光石研 、五王四郎 、犬山イヌコ etc


〈作品紹介〉
時効が成立した事件を“趣味で”捜査する総武署時効管理課の警察官・霧山修一朗(=オダギリ・ジョー)の活躍を描くコメディーミステリー。

物語の中には随所に視聴者の笑いを誘う要素がでたらめとも言えるほどに散りばめられており、その中にはちょっとした伏線が含まれていることもあるので細部まで見逃せないものとなっている。この手法は同局のドラマ『TRICK』でも使われている。

〈作品感想〉
第1話【時効の事件には、おいしい御飯の湯気が似合うと言っても過言ではないのだ】
[脚本]三木聡  [演出]三木聡 
[ゲスト]東ちづる
◆時効事件を捜査するという趣味を見つける桐山『漁師の趣味が釣り』な・る・ほ・ど

第2話【偶然も極まれば必然となると言っても過言ではないのだ!】
[脚本]三木聡  [演出]三木聡 
[ゲスト]池脇千鶴
◆ウサギのタメちゃん「ふぅーんッ」初登場です

第3話【百万人に無視されても一人振りむいてくれれば人はしあわせ…じゃない?】
[脚本]岩松了  [演出]岩松了 
[ゲスト]緒川たまき
◆無駄に靴底を減らすヤツ、霧山修一朗

第4話【犯人の575は崖の上】
[脚本]園子温  [演出]園子温 
[ゲスト]永作博美
◆許されぬ、時効過ぎても、罪は罪(シューッ

第5話【キッスで殺せ! 死の接吻は甘かったかも?】
[脚本]高山直也/塚本連平  [演出]塚本連平 
[ゲスト]奥菜恵
◆小さくまとまるなよ~、押忍っ

第6話【恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第】
[脚本]園子温  [演出]園子温 
[ゲスト]森口瑤子
◆バレるから罪じゃない、バレない罪こそ背負う罪なんだよ~

第7話【主婦が裸足になる理由をみんなで考えよう!】
[脚本]岩松了  [演出]塚本連平
[ゲスト]葉月里緒菜
◆リバーシブルつまようじ、へぇ~~~、いらねぇ

第8話【桜咲く合格通知は死への招待状?】
[脚本]K・サンドロヴィッチ/山田あかね [演出]K・サンドロヴィッチ 
[ゲスト]桜井淳子
◆数字憶えるのとかミートゥーなんだよ

最終話【さよならのメッセージは別れの言葉とは限らないと言っても過言ではないのだ!】
[脚本]三木聡  [演出]三木聡 
[ゲスト]りょう
◆ソーセージは曇りの日に食べた方が美味しーじゃない


2008/11/03 07:53 | さ・し・す・せ・そCOMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

『亀は意外と速く泳ぐ』

2005年(邦)  人情/喜劇    評価★★★☆
監督:三木聡
脚本:三木聡
音楽:坂口修
出演:上野樹里 、蒼井優 、岩松了 、ふせえり 、要潤 、伊武雅刀 、松重豊 、村松利史 、緋田康人 、温水洋一 、松岡俊介 、水橋研二 、岡本信人 、嶋田久作 etc


〈作品紹介〉
ある日、平凡な主婦・片倉スズメ(=上野樹里)は“スパイ募集”と書かれた広告を目にする。思わずその番号に電話をかけ、面接へと向かう。その典型的な平凡こそ、スパイに最適!と、採用決定。いつも平凡であったスズメだが、いざ平凡な振る舞いをするとなると難しいと感じていた。そしてある時、スパイのミッション指令が彼女にくだる・・・。


〈作品感想〉
「ちょっと!何でアズキパンダちゃんに座るのよぉ!」

うんっ! やっぱりこの感じ、『三木ワールド』全開です。爆笑~っていう笑いでは決して無いのですが、優し~い春風の様な爽やかさはホントに心地良いです。もはや三木ファミリーと言ってもいい「岩松了」「ふせえり」「緋田康人」に加えて、演技派女優の「上野樹里」と「蒼井優」をキャスティング。このキャスティングが良かったです。

普段目にしている日常生活の中にも実は知らないことがある。題名の意味はこういう事だとおもうんですが、目のつけどころがまたシブいですね~。ハチャメチャなストーリーを補って余あるテーマと笑いですね。

でもね、評価は何度考えてもそんなにあげられないのだ。★を増やそうとするともう一人の自分が待ったをかけるのだ。この微妙な感じも三木作品らしいじゃないですか。

三木ワールドの住人になりたいっす。(*´▽`*) 「ふぇっふぇっふぇっふぇっ」

2008/11/01 16:32 | か・き・く・け・こCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『座頭市』

2003年(邦)  時代/アクション    評価★★★★
監督:北野武
脚本:北野武
音楽:鈴木慶一
出演:ビートたけし、浅野忠信、夏川結衣、大楠道代、大家由祐子、橘大五郎、ガダルカナル・タカ、岸部一徳、石倉三郎、柄本明、六平直政、つまみ枝豆 etc


〈作品紹介〉
その日、訳ありの三組が同じ宿場町にやってきた。一人は盲目で居合いの達人・座頭市(=ビートたけし)。もう一組は浪人の服部源之助(=浅野忠信)と妻・おしの(=夏川結衣)。服部は、病気を患う妻のために用心棒の職を探していた。さらにもう一組、旅芸者のおきぬとおせいの姉妹。彼女たちの三味線には人を殺めるための仕掛けが施されていた。それぞれに影を秘めた皮肉な運命の糸は、次第に交錯していく。やがて因縁や怨恨の入り交じる壮絶な闘いが幕を開ける。


〈作品感想〉
「盲の方が人の気持ちが分かるんだよ」

随所に笑いが散りばめられている所は。さすが北野映画ですね。刀を抜くときに隣の仲間の腕を斬ったり、昼間に裸で家の周りを走り回るバカ男がいたりとシリアスになりがちな時代劇をうまく料理してます。

最近では現代型の時代劇が主流となりつつありますが、その中でも斬新だなぁと思わせたのは、BGMとストンプ&タップを同化させた演出だろう。クワの音、泥を踏む音などで音楽を作る所なんか面白いなぁと感じました。最後のタップダンスは要らない気がしましたがね・・・。

なんといっても座頭市の醍醐味は“殺陣”ですよね。スピード感があって、そこはとても満足でした。裸の相手を斬ったとき、斬った瞬間に刀傷がつく所、指を斬りその指がきちんと斬り飛ぶ所、ここ見落としがちだけどスゴい技術です。あと血しぶきの飛び方、刀から流れ落ちる所とか、ホントに細かくて美しいです。美しいといえば、浅野忠信さんの斬り終わった後、刀を鞘に納める技、美しすぎます。

最後の市と服部の対決のシーン。一瞬で勝負が着きますが、これにもきちんと伏線があります。2人が出会う酒場のシーンで浅野は順手で刀を抜こうとします。そこに素早く間合いをつめた市が逆手で刀を抜きながら「こんな狭い所で、刀そんな風に掴んじゃダメだよ」と言います。これがあった為、服部は逆手で攻めて来る市の攻撃をシミュレーションします。するとそれを感じ取った市は順手に刀を持ちかえて攻撃して服部を斬ります。

う~ん、でも最後の実は◯◯◯じゃないってのはナシかと・・・。

2008/10/29 22:52 | さ・し・す・せ・そCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

『図鑑に載ってない虫』

2007年(邦)  人情/喜劇    評価★★★☆
監督:三木聡
脚本:三木聡
撮影:小松高志
出演:伊勢谷友介、松尾スズキ、菊地凛子、岩松了、ふせえり、水野美紀、松重豊、笹野高史、三谷昇、渡辺裕之、高橋惠子、園子温、田中哲司、片桐はいり etc


〈作品紹介〉
月刊「黒い本」の美人編集長(=水野美紀)から「一度死んでも生き返れるという“死にモドキ”を使って、臨死体験をルポしろ」というとんでもない依頼を受けるルポライターの“俺”(=伊勢谷友介)。締切りに間に合わなければ半殺しにすると言われた彼は、アル中のオルゴール職人エンドー(=松尾スズキ)を相棒に“死にモドキ”を探す旅に出るのだが…。


〈作品感想〉
「岡」っていう字はアザラシに似てるんだよ。

今回は解りやすいストーリーとテーマがきちんとあって、納得の出来でした。相変わらず三木ワールドは健在で、ワンシーンにどれだけの笑いを入れるんだ~ってくらい細かいのが入っちゃってます。このバカバカしさがとても好きです。

やはりなんといっても役者の選び方が面白いですね~。いつもの出演者に加えて、伊勢谷友介、菊地凛子、水野美紀という正当派の役者陣を絡め、彼らを三木ワールドに染めちゃってます。う~ん、でも伊勢谷さんは何やってもカッコいいです。水野美紀、この作品で得たものより失ったものの方が多いのでは・・・?(笑)

ラストのオチは完全にハマりました。『死』について考えてしまいました。伊勢谷の行った死後の世界。生きていた時とほとんど変わらない世界、だけど自分の知っている人達のいない世界。「自分の存在が認識されない世界」「自分を必要としていない世界」そこはすなわち『死後の世界』なんだ。だったら現在の自分の世界は「死後の世界」に近いのかも知れないなぁ。なんちゃって~。。。。プシューッううわぁぁぁ

みなさん“なんちゃって”のやり過ぎには注意してください。

2008/10/28 05:38 | さ・し・す・せ・そCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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