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『クライマーズ・ハイ』

2005年(NHKドラマ)  社会/シリアス    評価★★★★☆
原作:横山秀夫
脚本:大森寿美男
演出:清水一彦(前編)、井上剛(後編)
出演:佐藤浩市、大森南朋、光石研、美保純、岸本加世子、松重豊、赤井英和、岸部一徳、高橋一生、新井浩文、石原さとみ、伊武雅刀、岡本信人、大和田伸也 etc


〈作品紹介〉
1985年8月12日、北関東新聞社の遊軍記者で、販売部の人間が多く所属する「登ろう会」メンバーの悠木和雅(=佐藤浩市)は、同じく登ろう会の安西耿一郎(=赤井英和)と一緒に、県内最大の難関である谷川岳の衝立岩に登山へ向かう予定だった。帰宅しようとしたその時、社会部記者の佐山達哉(=大森南朋)から「ジャンボが消えた」と連絡が入る。翌朝、悠木は粕谷編集局長(=大和田伸也)から日航全権デスクを命ぜられる…。


〈作品感想〉
「下りるために登るんさ」

クライマーズ・ハイとは、登山中に興奮状態が極限まで達し、高さへの恐怖心が麻痺してしまう状態である。この猪突猛進につき進む状態を、記者たちのスクープへの欲求とリンクさせているのだ。悠木がこのクライマーズ・ハイ状態から抜け出すシーンは見応えがあった。

「航空機墜落の原因が解った」というスクープの電話を受け、悠木はそのスクープの裏を取れと指示する。販売部と喧嘩しながらも締め切りギリギリまで悠木は部下の連絡を待つ。時間いっぱいの所で部下からの電話が鳴る。答えは『ほぼ間違いない』という答えだ。

「プロの登山家と素人の違いってわかりますか? 頂上を前にして、もうダメだっていう時に、降りられるかどうかです。プロならそこで引き返せる。でも、素人はあきらめずに、決死の覚悟をしてしまう」

周りの記者達の歓喜が響く中、悠木は遺族の言葉を思い出していた。「本当の事を書いてくださいね。」遺族はスクープが読みたいのではない、真実が知りたいのだ。

周りの記者は悠木にGOサインを強請る。だが、悠木は土下座してみんなに謝るのだった。その決断の場面はとてもグッときました。土下座を見た、等々力の「そんな真似は意地でもするなっ」という言葉。それまでの悠木と等々力の歪み合いを思い出すと泣けてきました。めっちゃカッコいい作品です。

作品中のキーワードとして“アンザイレン”という言葉が随所に出てきますが、これは登山者が岩壁などを登る際、安全のためにお互いにザイルで身体を結び合うことを意味します。

家族もスクープも同じで、危険と安全を分かち合い、安全を確認し合わなければ良い結果にはならない。ラストの息子と父親が“繋がる”ところはとても素晴らしい仕上がりでした。

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2008/10/26 06:01 | か・き・く・け・こCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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