FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/-- --:-- | スポンサー広告  TOP

『undo』

1994年(邦)  人間/愛情    評価★★★★☆

監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
撮影:篠田昇
出演:豊川悦司、山口智子、田口トモロヲ


〈作品紹介〉
マンションに暮らす一組の夫婦。妻・萌実(=山口智子)の歯列矯正の治療が終わり、やっと二人の時間ができたと思った矢先、夫・由起夫(=豊川悦司)の仕事が忙しくなる。萌実は退屈な一人の時間を埋めるために編み物を始めるが、自分の手を毛糸で縛っていることに気が付く。それをきっかけにあらゆるものを縛りたいという欲求にとらわれる萌実。カウンセラーに診てもらったところ「強迫性緊縛症候群」と診断される。次第に萌実の症状が悪化していき、やがて「私を縛ってよ」と言いはじめる。由紀夫は萌実の言うとおりに縛っていく…。


〈作品感想〉
「二人の愛を、・・・縛ったの!!」

この愛のカタチはまさに芸術です。初めて岩井俊二監督の作品を観たのがこの作品で、衝撃を受けたのを今でも憶えています。47分というショートムービーの中に凝縮された愛は、本当に美しくて、観た途端に岩井俊二ファンになりました。もちろんこの写真集も買いましたよ。

1度目は内容よりも映像に感銘を受けました。解像度重視の現在の映像と逆行する様に、8ミリの粗さを巧く利用した色彩と明暗のコントラストはとても素晴らしかったです。2度目、3度目と観るうちに、音の使い方の素晴らしさにも気付き、その内容の奥深さも理解できて、またまた好きになってしまいました。

最後に「結局僕らは、縛られていたのだろうか?、解けていたのだろうか?」という問いかけがありますが、結局それは禅問答であって答えなど無いのかもしれませんね。題名の『undo』(元に戻す)をとっても同じで、結局元に戻ったのか?戻らなかったのか?は何が“元”なのかによって変わって来てしまう。だが萌実をいくら縛っても、彼女は「ちゃんと縛ってよ」と言っていた事から、物理的な束縛を望んでいたのではないと言う事が分かります。彼女の心を縛っていてあげれば彼女はいなくならなかったのかもしれません。

でも・・・この二人に本当の愛があったのか?そこがいちばんの疑問です。



スポンサーサイト

2008/11/14 14:15 | あ・い・う・え・おCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。