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『PiCNiC』

1996年(邦)   人間/愛    評価★★★★

監督:岩井俊二
脚本:岩井俊二
撮影:篠田昇
出演:Chara、浅野忠信、橋爪浩一、六平直政、伊藤かずえ、鈴木慶一 etc


〈作品紹介〉
心の病を抱えるココ (=CHARA) は施設に入れられる。そこで二人の青年、ツムジ(=浅野忠信)、サトル(=橋爪浩一)と知り合う。二人は探検と称して施設の塀の上を歩く遊びをする。ココはある日「もっと遠くまで行ってみよう」と誘う。塀から塀へ飛び移り教会にたどり着いたココとツムジ。そこで神父に聖書をもらう。ツムジは聖書を読みふけるうちに解釈を間違え「世界はもうすぐ終わる」という妄想にとらわれる。彼らは世界の終わりを見に行くために塀の上を歩きはじめた…。


〈作品感想〉
私がアンタの罪、洗い流してあげるよ。

メルヘンチックでいてサイコチックな世界を描いていながら、テーマは現実的で、生と死と愛について説いた作品になっています。メルヘンな世界の中に現実的な町並みや人達が登場する。この複合的世界がまさに彼ら3人から見えている世界感なのかもしれませんね。

彼らの聖域は『塀の上』だけだった。塀の内側にも外側にも自分達の居場所はないと知っていたのでしょうね。塀の外に落ちてしまったサトルは、必死に塀の上へ戻ろうとしますが、残念な結末が待っています。そちら側に行ってしまってはどちらにしても彼の居場所は無かったという事でしょうか。ツムジの言う様に「救われなかった」ですね。

雨の日に先生を殺してしまったツムジは、雨が降ると先生の幻に苦しめられていた。「世界の終わり」を見に出かけたときも、ツムジは幻覚に苦しんでしまう。ツムジの苦しみを知ったココ。これまで自分が中心、自分は他人とは違うと信じていた彼女が、ツムジの悲しみを和らげようとする。ここでのキスシーンはとても美しいです。

ラストシーン、世界の終わりを望んでいるツムジが、太陽を爆発させようと銃弾を撃ちまくります。ツムジの願いを叶えてあげようと、ココは自分の頭を銃で撃ち抜きます。これはココが自分が死ねば世界が終わると信じていたからなのですが、ここでの「私がアンタの罪、洗い流してあげるよ」という台詞がとても感動的でした。雨でも流れ落ちない罪の意識。自分の命をかけた愛のカタチ、そして飛び散る無数の黒い羽、果てしない夕焼け、すべてが美しく感動的でした。

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2008/11/23 18:07 | は・ひ・ふ・へ・ほCOMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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